「転職」がけっして特殊な状況でなくなってきた近年、「転職エリート」という耳新しい言葉が生まれてきた。転職によって、さらによい職場、よい仕事につき、より高い給料を得られる人をこう呼ぶ。経営の多角化に乗り出した企業が、人材開拓に熱心になってくるにつれ、「ヘッドハント」といわれる人材スカウトが活発になってきた。有能な人材を引き抜くこの手の人材業者はアメリカに発生したもので、ヘッドハントされることがアメリカではエリートビジネスマンの証ともいわれた。これがいま、日本でも行われるようになってきて、現実に「ワンランクアップ・給与二〇万増」の転職エリートが、目立って増え始めてきた。
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日本も「年功序列」からいよいよ「能力主義」の時代に移ってきたということだ。この現象は、有能なビジネスマンにとって期待の持てる時代が来たことを示している。転職時代のいま、めざすならこの「転職エリート」であるべきだ。プロビジネスマンとしての腕を磨き、ヘッドハントされるような人材をめざし、惜しまれて辞め、望まれて転職する形こそ転職冥利というものだ。