入試に小論文を課す大学が増えつつあります。これからの受験対策に小論文が不可欠な課題となってきました。小論文が受験対策にとって悩ましいのは、第一に方程式が存在しないこと。それだけに出題傾向もつかめず、数学や国語みたいに、確立された受験勉強法がない点でしょう。受験生の中には、どんなテーマの小論文が課せられるか、想定できなければ対策を立てようもない、と開き直って、「ぶっつけ本番だ」という人がいます。しかし、受験に無手勝流のぶっつけ本番は通用しませんし、その考えは間違いです。受験は、教科を問わず、日ごろの準備(傾向と対策)は欠かせません。小論文の勉強法では、最初に課題を決め、そのテーマに沿った論理の展開、文章表現力を磨く練習の積み重ねが効果的です。
「適性検査」を実施しない学校も地方ではかなりあります。実施している場合でも、一種類の学校もあれば、タイプの異なる三種類もやる学校もあります。学校によって「適性検査」の問題の性格は異なるので、学校に応じた対策が必要になります。いずれにしても、私立中学の入試問題のような各教科の知識を問うものはなく、「情報分析能力」や「プレゼンテーション能力」を見る問題まであるので、過去問で慣れておくことが欠かせません。「作文」や「面接」も必ず実施しているわけではなく、「適性検査」代わりに「作文」を実施している学校もあります。「自分で考え、判断し、集団のなかで積極的に働く、リーダーを育てる。だから、自分で課題を見つけ出す能力をみたい」というのが、多くの公立中高一貫校の姿勢。したがって単なる作文ではなく、データを読み取って書く、自分の体験に引きつけて、考えを相手にきちんと伝えられるように書く、などのトレーニングが必要になります。
最近は、学校選択でも、受験生本人の意思を尊重するという家庭が多くなってきました。入学後の勉学意欲、生活の張りなどを考えると、本人がいちばん行きたい学校に進むことがベストだからです。6年の間には、嫌なこと、不本意なこと、やめたくなること―つくらい必ずそうしたことにぶつかります。そうしたとき、自分が選んだ(最終決断した)学校ならば案外乗り越えられるもの。ただ、子どもの場合はどうしても「校舎が新しくてきれい」とか、「制服がオシャレで素敵」とか、「文化祭で先輩から親切にされた」といったことで志望したりしがちです。子どもの選択はどうしてもハード面に影響されがちなので、親としてはソフト面をよく観察して子ども任せにしないことが大切です。文化祭に連れて行く場合も、親のフィルターを通して、ここなら進ませてもいいというところにだけ連れて行くといいでしょう。また、学校は卒業後も何かと縁があるものです。その縁は主に先生とのつながりで生まれます。ですから、どんな先生がいるのかよく観察しましょう。