インターネットで上位にランクされる弁護士の中には、交通事故が専門ではない弁護士が多数含まれています。債務整理、過払金請求、不動産取引、離婚、相続、医療過誤、労働問題、果ては外国人問題といった数ある法律事件の一つとして、交通事故も扱っているというところが少なくありません。私のオフィスにおみえになるお客様の中には、セカンドーオピニオンを私に求めてくる方もいます。「依頼している法律事務所は、インターネットで交通事故も扱うと書いてあったので、お願いしたんですが、……担当の弁護士さんが交通事故に不慣れで、よく分かっていなかったんです。質問しても、すぐこたえがかえってこないのです。次に会ったとき、以前に聞いた説明とちがうことを言ったりもして、信用できなくなりました。……いま相手から出されている提示案で示談したらどうかと、その弁護士は勧めるんですが、金額が妥当なのかどうか、見ていただけませんか」一般に、法律事務所の経営戦略として、できる限り集客したいと考えます。そのため、あまり自信がなくても、一応扱える分野はくまなく表示します。総合病院が二〇ぐらいの診療科目を列記しているのと同じように。総合法律事務所でも、交通事故問題を重点的に扱っていれば問題ないのですが、そういう事務所はわずかです。どちらかといえば、他の法律問題に比べ、交通事故を扱う件数は少ないのが総合法律事務所だ、と考えた方が無難でしょう。
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